御殿場ルート⑧ 下山道 大砂走の醍醐味
下山道は、標高1000mを一気に駆け降りる大砂走(おおすなばしり)。
七合目の日の出館までは、登りと同じ道を下ります。
2014年9月14日 12:21 御殿場ルート、下山開始
七合目まで下る途中でガスが出て来ました・・・
3m先は見えないくらいですが、登山道の足元は見えます。
登って来る人にチラホラ出会いました。
1時間ほど下って来ました。
青空が見えます・・・山頂を振り返るとやっぱりガスの中。
14:34 七合目 下山道の分岐点。 山頂から2時間下ってきました。
ここから、「大砂走り」が始まります~
砂や小石が登山靴に入るのを防ぐ為に、砂埃対策のスパッツは必需品。
舞い上がった砂埃を吸い込まないようにネックウォーマーでマスクもしました。
手前の山小屋(わらじ館)のベンチに腰掛け、エコバック持参で入手しにくくなったレジ袋で、即席スパッツを装着している人も見かけました。
丈夫なビニール袋なら何でもいいですね。
(山登りをされない方のために・・・ここで言うスパッツは、タイツみたいに履くものでなく、腕カバーみたいなもので登山靴からズボンの裾上あたり足首の周りを保護する装備品です)
初めのうちは、黒っぽい小石が混ざった大き目の砂利道。
ズズッ、ズズッとゆっくり歩きます。
ガスの中に浮かんで見えるのは、宝永山。
夜中に歩き出した時は、ここに登るはずでした・・・
浮気しちゃったー(笑)
14:58 下り6合目 宝永山、富士宮ルートへの分岐点
この辺りから、砂が細かくなりフワフワでした。
一歩踏み出すと、2歩分くらい進みます。(コレ、夫が撮りました)
ザッ、ザッ、ザッ・・・と軽快に・・・
緩やかな下り。ザッ、ザッと足に力が入りそうでしたが、砂地がクッションになり膝に負担もかからず、いい感じでした。
見渡す限りに広大な砂地の中には、他に誰もいません・・・
地平線も砂地です。左右も果てしなく広がる砂地でした。
変化のない風景が続く砂地を駆け降りて、1時間以上経ちました。
体力は使い切り、一面のガスで視界が全くありません。
GPSで位置確認をしてきた夫の携帯はバッテリー切れ。
私の携帯は、万一の非常時の為に電源を切っていました。
広大な砂地。体力は限界に近く、夫は途中から「下りすぎて牧場に来てしまった・・・」と不安になっていたようでした。
「いやいや・・・ロープが張ってあるじゃない(笑)」
疲労と変化のない風景にくじけそうになったけど、砂地に引かれた白いロープが、なんとなく心の支えになりました。
御殿場ルート「大砂走り」!長大です!!
暫く下ると、ガスの中に数名の人影が見えました。
ロープで仕切られたずっと向うで、登って来る数名の男の子たち。
うふふ・・・これからこの長い長いルートを登るのね!
帰りも大変なんだから・・・!
「が・ん・ば・って・ねーーー!」と声援を送り、手を振ると
「おーーーーい!」とストックを振り回して返事が返って来ました。
16:00 標高が下がってきたことを教えてくれた、フジアザミ。
みんな下を向いて咲いています。
花は全体的に大きくて、一番大きいと思ったのはテニスボール大でした☆
ガスの中に見える「双子山」
あと少し。
延々と続く砂地を緩やかに下りながら、
昨夜は、こんなにも長い砂地をよくもまあ、登って来れたものだ・・・と驚きました。
16:20 辺りにアザミが増えてくると、やっと標識が現れました。
大石茶屋。もちろん閉店中ですが、もうすぐ終点!!
駐車場が見えて来ました!!
閉鎖中の大石茶屋の前を足早に通り過ぎると、クサボタンが咲いていました。
クルンとして可愛い~
イタドリ
フジアザミ
御殿場の町が見えて来ました。
閉鎖中の登山口。
ここを通ったのは、深夜0:15
16:32 御殿場口の鳥居
あー、帰って来れた!
御殿場頂上からの下山 4時間10分
登りは11時間半かかったのに、下山の速いこと!
さすが、大砂走!!
16時間15分の長大な工程となりました☆彡
2014.9.13 自宅(14:00)ー三好IC(14:30)ー静岡SA(15:50-16:15)ー新富士IC(16:50)
R139-富士宮口(17:50)ー御殿場口五合目駐車場(18:00)
夕食「魚啓」(18:30-19:15)ー御殿場口五合目P(19:45)ー仮眠(19:45-23:30)
2014.9.14 登山口(0:15)ー大石茶屋(0:45)ー六合目ご来光(5:25-6:00 )
七合目わらじ館(7:14)ー御殿場頂上(10:30)ー剣ヶ峰(11:50)ー下山開始(12:21)ーー
御殿場口(16:30)
あしがら温泉(17:30ー18:30)ー自宅(23:00)
軌跡図(夫のGPS拝借)
※Eでバッテリーが切れました・・・💦💦
御殿場口のスタイリッシュなトイレ。
中も見たいですか・・・??
スペースシャトルの中みたいな空間です~
無事の下山に安堵して、帰りは御殿場IC近くの「あしがら温泉」(足柄山の金太郎でおなじみ)で汗を流しました。アルカリ性単純温泉♨
露天風呂からは、富士山が一望できるようですが富士山は裾野も見えないくらい雲の中でした。
剣ヶ峰に立ったけど、結局綺麗な全景を見ることはかないませんでした(#^^#)
今回は寄らなかった宝永山、宝永噴火口、富士山御鉢めぐり。
次に挑戦する時は、富士宮ルートで登り、御鉢めぐり。御殿場ルートで下山し宝永山、プリンスルートで富士宮口五合目。
次は何年後になるやら・・・楽しみが一つ出来ました(^_-)-☆
富士山①~⑧、長々と読んでいただきありがとうございました☆彡
富士登山翌日・・・
ここ数年、計画しては断念した富士登山。大台に乗る前には登りたかった・・・、と言ってもまだまだ余裕ですが。(笑)
さすがに体力派の富士山一のハードコースを16時間、身体にはこたえました・・・
9月の連休だったのが幸いです。
翌15日は、ふくらはぎの筋肉痛と倦怠感、午前中はなんと血尿が出ていました!
激しいスポーツの後、血尿が出たことはありますが、それはうら若き10代の頃の話。
まさかまさか、いい年して血尿が出るまで頑張っちゃった自分に呆れました(-_-;)
水分を摂って、なるべくゆっくり過ごしました。
午後には改善されていましたが、もう、若くないんだから・・・
人生の折り返し地点はとうに過ぎている自覚を持たなきゃね~
身体は正直です。
今後は、あまり無理のないプランを立てようと反省しました(#^^#)
最初見たときに『大砂嵐』かと思ってしまいました~
富士山で見るフジアザミいいですね~(*´∀`*)
写真で見ると楽しそうですが私には歩けそうもないですね・・・・・
やっぱりtekkyさんならではのお転婆ルート・・・・じゃなかった御殿場ルートのレポでしたね~~(*´∀`*)
富士山で見るフジアザミ、他の植物は殆ど見かけないのにフジアザミだけが健気に咲いていました
地名が付いた花を、ご当地で見れると嬉しくなります
「お転婆ルート」の「婆」がいやですーー
「お天羽ルート」はいかがでしょうか・・・(#^^#)