熊野前社の山
自宅からほど近い場所に、熊野前社という神社があります。
桜の季節は境内に一歩入るとソメイヨシノにつつまれ、幼稚園児からお年寄りまでお花見を
楽しんでいます。
早朝、神社に立ち寄ると出会う人も一人か二人。
風が吹いて木の葉の揺れる音が心地よく、リフレッシュできるひと時です。
息子が小さい頃、夏になるとカブトムシを採りに入った山が神社の裏から続いています。
たいまつ用の焚き木が積まれている山道の入り口から山歩きが始まります。
雑木林をゆっくり進んでいきます。街の中にもこんな自然があったのねと、ほっとできる
空間が続きます。この日は濃いピンクの山つつじが咲いていました。
サルノコシカケにびっしりと覆われた、朽ちた木も発見。
一瞬、生と死を感じました。こんなことを感じるのも、物静かな山の空気の力でしょうか。
小高く、見晴らしの良いところまで来ると名古屋駅のツインタワーと、遠くに雪で覆われた
伊吹山が見えました。
さらに歩くと、頂上らしき場所に「毘沙門天」像が祭られています。
かつてはこの地でも国採り合戦が繰り広げられていたそうです。
戦国武将とみなさん達に感謝して山を下ります。
下りは手すりも設置された長い石段です。
この場所は、時々来たい身近な「お気に入り」です。
所要時間 40分